ネズミが入った味噌汁——そんなショッキングな言葉とともに話題になった、すき家の異物混入事件。
SNSでは「ネズミ味噌汁」として瞬く間に拡散され、企業イメージは大きなダメージを受けました。
しかし、その裏でゼンショーの決算は過去最高を記録。
「本当に影響はあったの?」と感じた方も多いはずです。
この記事では、
- ゼンショーの最新決算内容
- すき家のネズミ混入騒動の経緯
- SNSでの反応や株価への影響
- 売上2割減の真相
- ゼンショーの対応策と広報戦略の評価
などをわかりやすくまとめていきます。
40代いちサラリーマン筆者の視点からのリアルな分析も交えつつ、事件の本質を一緒に考えてみましょう!
ゼンショー決算とすき家のネズミ混入味噌汁が話題に!
すき家のネズミ混入騒動、かなり話題になりましたよね。
SNSでは「ネズミ味噌汁」なんてワードも飛び交って、ちょっと衝撃的でした。
でもその一方で、ゼンショーの決算は過去最高。
「あれ、ダメージ少ない?」って感じた人も多かったんじゃないでしょうか。
ここではまず、ゼンショーの最新決算と事件の経緯、そして売上への影響をわかりやすくまとめていきますね。
ゼンショー2025年3月期決算の概要と注目ポイント
ゼンショーの2025年3月期決算、なんと売上1兆円超えでした。
これは日本の外食企業としては初めてのことで、かなりの快挙です。
しかも、すき家単体でも売上は前年比11.5%アップ。
営業利益に至っては32.4%増と、めちゃくちゃ好調だったんです。
実は僕、40代サラリーマンなんですが、すき家にはけっこうお世話になってるんですよ。
出社前の朝ごはんとか、残業後の夜食とか。とにかく早くて安いってありがたいんですよね。
だから、ネズミ混入のニュースを見た時はびっくりしたけど、「それでも行く人多いだろうな」と正直思いました。
身近で便利な存在だからこそ、多少のトラブルでは離れにくいのかもしれません。
もちろん、今回の決算は事件前の数字なので、その影響はまだ本格的には反映されていません。
それでも、危機の中で好調を維持できたのは、ゼンショーの経営体力の強さを感じますね。
次は、問題の「ネズミ味噌汁」事件がどうして起きたのか、経緯を振り返っていきます。
すき家の「ネズミ味噌汁事件」が起きた経緯とは?
この事件が発覚したのは、あるX(旧Twitter)ユーザーが投稿した動画がきっかけでした。
そこには、すき家の味噌汁の中に“ネズミの死骸”が浮いているという衝撃的な内容が映っていたんです。
しかも、その動画は短時間で拡散され、ネット上では「本物?」「フェイクじゃない?」と大論争に。
結局、すき家側が「ネズミが混入していた」と事実を認め、公表までには2か月かかりました。
ここで驚いたのは、店舗ではすでに問題が起きた直後に一時閉店し、清掃や再発防止策を行っていたこと。
でもそれをすぐには発信しなかったんですね。
この「情報公開の遅れ」が結果的に炎上を招いたという印象です。
実際、僕自身もネットニュースを見たとき、「え、すき家終わったな…」って一瞬思ってしまいましたし。
でもふと冷静になると、「ちゃんと対応してたのに、伝えるのが遅かっただけなのかも」と思い直したのも事実です。
企業のリスク対応って、やっぱりスピードと透明性がすごく大事なんだなと痛感しました。
次は、この事件が売上にどう影響したのか、実際のデータを見ながらチェックしていきますね。
店舗休業と営業時間短縮が与えた売上影響
事件を受けて、すき家では3月末から4月初旬にかけて、全国の店舗のほとんどを一時的に閉鎖しました。
さらに、再開後もしばらくは24時間営業をやめ、23時間営業に短縮されていました。
この休業期間は約5日間。月間で換算すると約13%の営業時間が削られたことになります。
にもかかわらず、4月の全店売上は前年同月比で約2割減にとどまっていたんです。
これって、むしろすごいことだと思いませんか?
僕自身も「もっと売上落ちてるだろうな…」って予想していたので、意外でした。
しかも、これはネズミ混入という食品業界でもかなり深刻な部類のトラブルだったのに、です。
2015年にマクドナルドで異物混入事件が起きたときは、なんと約38%も売上が減ったと報じられました。
それと比べると、すき家のダメージは半分程度で済んでいるんですよね。
もちろん、「飲食店が休業したら売上は落ちる」のは当然なんですが、それでも一定の顧客が戻ってきたという事実は興味深いです。
利便性の高さや、他に代わるチェーンが少ないという背景もあるのかもしれません。
では次に、この事件が株価にどう影響したのか、市場の反応を見てみましょう。
ネズミ混入による株価の変動と市場の反応
すき家のネズミ混入事件が報じられた直後、ゼンショーHDの株価は一時的に下落しました。
「これはさすがにヤバいのでは?」という空気が投資家の間にも広がったようです。
ただ、意外なことに、その下落幅は一過性で比較的軽微なものにとどまりました。
これはゼンショーの売上構成がすき家だけでなく、はま寿司やココス、なか卯など複数ブランドに分散されているからかもしれません。
一つのブランドがダメージを受けても、グループ全体の評価には大きな影響を与えにくい構造なんですね。
個人的な感想ですが、僕も以前からゼンショー株はウォッチしていました。
事件直後に「これは買い時かも…?」と感じたぐらい、企業としての基盤はしっかりしてる印象がありました。
実際、決算発表ではしっかりと成長を示し、翌月以降は株価も回復傾向にありました。
投資家からの信頼を完全に失うことはなかったようです。
売上2割減は本当に軽微?他社事例と比較
「売上が2割減った」と聞くと、けっこう大きな影響に思えますよね。
でも、業界全体の過去事例と比べてみると、すき家のこの数字はむしろ“軽症”だったことがわかります。
例えば、2014年〜2015年にマクドナルドで異物混入が相次いだ際は、一時的に売上が4割近く減少しました。
さらに、その回復にもかなりの時間がかかっていました。
対して、すき家の場合は数日間の休業と営業時間短縮を経ても、1か月で2割減にとどまりました。
回復も想定より早く、「固定ファンの多さ」や「他に代替店が少ない」ことが背景にあるようです。
僕自身も、「どこで食べようかな」と迷ったとき、結局すき家に戻ってしまうんですよね。
ネットでは騒がれても、実生活では“現実的な選択肢”として残ってるのを感じます。
もちろん企業にとって2割減は小さくない数字ですが、「これで済んだ」と考えると、対応の早さや体力の強さが光りますね。
次は、SNSでこの騒動がどう拡散し、どんな反応があったのかを見ていきます。
SNSの反応と炎上拡大の要因を探る
ネットで拡散された炎上ツイートの影響
今回の炎上を語るうえで、SNSの存在は外せません。
発端となった動画はX(旧Twitter)に投稿され、わずか数時間で拡散。
「ネズミ味噌汁」というワードがトレンド入りするほど、強烈なインパクトを与えました。
一度炎上が始まると、拡散は止まりません。
店舗とは無関係の内容まで出回り、事実と異なる情報も混じるようになりました。
この段階で、すき家の対応が遅れたこともあり、「隠蔽していたのでは?」という声が多くなってしまったように思います。
次は、そうしたユーザーの声が実際に“すき家離れ”に繋がったのかを見てみましょう。
ユーザーの声に見る“すき家離れ”は本当?
SNSでは「もう行かない」「気持ち悪い」といった否定的な声が目立ちました。
ですが、実際の売上や来店数を見ると、すべてのユーザーが離れていったわけではなさそうです。
事件直後の売上は落ち込んだものの、5月以降は少しずつ回復傾向に。
それどころか、キャンペーンなどの施策により、再来店を促す動きも見られました。
僕も実際に「やっぱすき家行っちゃうな」と思う場面が多かったです。
結局、手軽さとコスパに勝る選択肢って少ないんですよね。
“すき家離れ”が話題になったのは事実ですが、現実はそこまで深刻ではなかった。
むしろ、一時的な「様子見」だったというのが正しいのかもしれません。
次は、企業の広報対応がどのように評価されたのかを見ていきましょう。
企業広報の反応とタイミングは正解だったか?
すき家はこの件について、3月末にようやく正式に情報を公表しました。
問題の発生自体は1月だったため、約2か月もの空白があったことになります。
このタイムラグが「対応の遅さ」として批判されましたが、弁護士ドットコムの分析によると、
「健康被害の可能性がある場合は早期公表が望ましい」とされています。
実際、すき家側は内部的にはすぐに対策を講じていたんですよね。
それだけに「なぜ早く言わなかったのか?」という疑問が大きくなってしまった印象です。
情報公開はスピードも大事ですが、“伝え方”や“社内調整”も絡む複雑な作業です。
サラリーマン目線で言えば、「社内で根回ししてる間にチャンスを逃す」ってのは、あるあるなんですよね…。
今回はまさにそれだったと思います。
事実とタイミングが少しズレただけで、世間の印象はガラッと変わる。
今後の教訓としては「誠実さ×スピード」が広報対応には必須だと感じました。
ゼンショーの対応策と危機管理の評価
ネズミ混入というインパクトのある事件に対し、ゼンショーはどんな対応を行ったのでしょうか?
また、危機対応としての評価はどうだったのか、冷静に見ていきます。
全店休業・清掃・営業短縮の対策は適切だった?
まず最初に注目されたのは、すき家の全国ほぼ全店を一時休業する決断でした。
さらに、営業再開後も24時間営業から23時間営業に短縮。徹底的な清掃と点検を実施しました。
この対応には賛否ありましたが、「あそこまでやったから安心できた」という声も多く見られました。
僕も「あれだけ素早く全店舗を止めてまで清掃したのは英断だな」と感じた側です。
営業を止める=売上を失うわけですが、それよりも“信頼”を優先したというのが伝わってきました。
実際に、それが回復の早さにも繋がったんじゃないかなと思います。
次は、公表のタイミングについて掘り下げてみましょう。
発生から公表までの2ヶ月間に何があった?
問題が起きたのは1月。
けれど、公式な公表が行われたのは3月末ということで、「なぜこんなに時間がかかったのか?」という声が多く上がりました。
実際には、店内での初動対応や社内での調査は行われていたようです。
でもそれをすぐに公表しなかったことで、「隠していた」と受け取られたのは否めません。
弁護士ドットコムでも、飲食業界の情報公開について「人の安全に関わる場合は、初動対応より先に公表すべき」とされています。
僕自身も会社員として「報告ルート」とか「承認プロセス」が複雑すぎて遅れる…というのを何度も見てきました。
だから、「時間がかかるのもわかるな」と思う反面、世間の期待値はもっとスピーディーなんだとも実感しますね。
では最後に、こうした一連の対応が企業の危機管理としてどう評価されているのかを見てみましょう。
弁護士が語る企業の危機対応と開示判断の是非
法律や広報の専門家たちは、今回のゼンショーの対応を「危機管理としては惜しかった」と評価しています。
最大のポイントは、「早期に発表していれば、ここまで炎上は広がらなかった」という部分。
内部的な対応はしっかりしていたのに、公表が遅れたことで「隠蔽」の印象が強まってしまったんですね。
とはいえ、事件後の全店休業や衛生管理の徹底などは、迅速かつ誠実な対応だったと多くの識者が評価しています。
実際、売上の回復や株価の戻りを見る限り、一定の信頼回復には成功しているように見えます。
個人的にも、「企業って100点は無理でも、70点をしっかり出せば十分戦える」って実感しました。
今回のゼンショーは、まさにその70点を確実に取った対応だったのではないでしょうか。
STEP6:Q&A作成
Q: すき家のネズミ混入事件はどのように発覚したのですか?
A: SNS上に投稿された動画がきっかけでした。味噌汁の中にネズミの死骸が浮かんでいる映像が拡散され、すき家が後に事実を認めました。
Q: ゼンショーの売上にはどのくらい影響がありましたか?
A: すき家の売上は一時的に前年同月比で約2割減少しましたが、過去の異物混入事例と比べると軽微な影響にとどまりました。
Q: なぜすき家は事件発生から公表まで2ヶ月もかかったのですか?
A: 店舗内では初動対応が行われていたものの、情報公開には社内調整や判断が影響し、結果的に公表が遅れてしまったようです。
Q: すき家の利用者は事件後に減ったのですか?
A: 一時的な「すき家離れ」は見られましたが、コスパや利便性の高さから多くのユーザーが戻り、売上も回復傾向にあります。
Q: ゼンショーの危機対応は適切だったのでしょうか?
A: 情報公開のタイミングに課題はありましたが、全店休業や徹底した清掃などの対応は迅速で誠実だったと評価されています。
STEP7:まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- すき家でネズミの死骸が味噌汁に混入する事件が発生し、大きく報道された
- ゼンショーは全店一時休業・清掃などの対応を実施し、事実を公表
- 売上は一時的に2割減少したが、株価やブランドイメージへの影響は軽微だった
- 情報公開の遅れは批判を呼んだが、対応自体は迅速かつ丁寧だった
- SNSの炎上とリアルな売上のギャップから、企業の信頼性や広報対応の重要性が浮き彫りになった
事件を通じて、飲食チェーンがどれだけ信頼に支えられているかがわかりました。
危機はあったものの、ゼンショーはその体力と信頼で立ち直りつつあるようです。
今後も、消費者との向き合い方や情報発信の在り方が問われていくでしょう。