オンワード樫山元社長・馬場彰さんが死去
オンワード樫山の名を聞いて、ファッション好きな人はもちろん、業界に身を置く人なら誰でも「ああ、あの会社ね」とすぐに思い浮かべるはずです。
そんな大手ブランドを長年支えてきた馬場彰さんが、2025年8月5日に89歳で亡くなりました。
驚いたのは、ファッション業界だけではありません。
この記事では、馬場彰さんの訃報をきっかけに、その経歴や死因、家族についても掘り下げていきます。
馬場彰さんの訃報概要と亡くなった日
馬場彰さんが亡くなったのは、2025年8月5日。享年89歳ということで、長寿ではありますが、その訃報に触れた瞬間、時代の一区切りを感じた人も多いのではないでしょうか。
オンワードホールディングスの公式リリースによると、馬場彰さんは神奈川県出身で、1958年に当時の樫山株式会社（現オンワード樫山）に入社。
1974年に社長へと就任し、経営者として30年以上にわたり同社をけん引しました。
私自身、IT業界に身を置くシステムエンジニアですが、別業界とはいえ、長年会社を引っ張ってきたリーダーが去るというニュースには、グッとくるものがありました。
経営に対する執念とか、会社を成長させるための覚悟って、業界問わず共通するものがありますよね。
馬場彰さんのリーダーシップの強さは、単に会社を存続させるだけでなく、ファッション業界そのものを活性化させたことにも表れています。
馬場彰さんの死因は？公式発表の有無
馬場彰さんの死去について、ニュース記事や公式発表をくまなく調べてみましたが、現時点では死因は公表されていません。あえて触れていないということは、遺族のプライバシーを尊重した形とも取れます。
馬場彰さんの学歴と経歴まとめ
ファッション業界の重鎮と聞くと、華やかな経歴を想像する方も多いと思いますが、馬場彰さんのスタートは「堅実」のひとことに尽きます。
神奈川県出身で横浜市立大学を卒業
馬場彰さんは1935年11月28日生まれ、神奈川県出身です。大学は横浜市立大学の商学部を卒業されています。今でこそビジネス系の学部はどこにでもありますが、当時の商学部って、かなり本格的な経営・経済の知識を学ぶ場だったようです。
IT業界では理系の学歴が重宝されますが、実際に活躍するのは「数字に強い文系」だったりします。商学部出身で業界のトップに上り詰めた馬場彰さんは、数字とセンス、両方を兼ね備えた存在だったのかもしれません。
次に、オンワードでのキャリアについて見てみましょう。
オンワード入社から社長・会長・名誉顧問までの道のり
1958年に当時の樫山株式会社に入社後、1974年にはなんと社長に就任。社長になるまで16年、スピード出世とまではいかないけれど、「地に足をつけたキャリア」という言葉がぴったりですね。
その後も会長、名誉会長、ホールディングスの最高顧問と、重職を歴任。経営の第一線に40年以上携わっていたことになります。これ、単に長くいるだけじゃ務まりません。結果を出し続けていた証拠です。
僕自身、20年近くシステム開発の現場にいますけど、同じポジションで10年以上居続けるって、正直しんどいです。しかも組織のトップとなると、体力も精神力も別次元。馬場彰さんの継続力と安定感には、頭が下がります。
では、経営以外の功績、つまりファッション業界での貢献と受賞歴についても触れておきましょう。
アパレル業界への貢献と受章歴（藍綬褒章・旭日重光章）
馬場彰さんは、ただオンワードを成長させただけではありません。1997年から2003年には「日本アパレル産業協会」の理事長を、さらに2003年から2020年までは「日本ファッション協会」の理事長も務められていました。
つまり、民間企業の社長でありながら、業界の育成にも本腰を入れていたんです。このあたり、ちょっとIT業界にも欲しい視点ですね。業界全体を底上げしてこそ、自分の会社にも未来があるってこと。
そして受章歴も華やかです。
- 1998年：藍綬褒章
- 2008年：旭日重光章
名誉ある章を2つも受けているというのは、まさに「業界の顔」。このレベルに達する人って、日本中探してもそうそういません。
次は、そんな馬場彰さんの「人物像」と「家族構成」についても少しだけご紹介します。
馬場彰さんの人物像と家族構成
ここまで経歴や実績を中心にお伝えしてきましたが、最後はちょっと柔らかめの内容で締めたいと思います。
穏やかな性格とリーダーシップ
直接お会いしたことがある人のインタビュー記事を読むと、「物腰が柔らかくて、でも芯が強い人」という表現が多く見られました。トップに立つ人って、威圧感バリバリのタイプも多いですが、馬場彰さんは全く逆のスタイルだったようです。
僕もエンジニアとして何人かの「上司らしい上司」を見てきましたけど、結局、部下がついてくるのって「この人なら信じてついていける」と思える人なんですよね。技術じゃなくて、人間性。まさにそれを体現していたのが馬場彰さんだったんだと思います。
後輩や部下への面倒見もよかったらしく、業界内では“親分肌”というより“頼れる兄貴分”のような存在だったようです。
家族構成は？喪主は長男・馬場悟さん
ご家族については多くが語られていませんが、喪主を務めたのは長男の馬場悟さん。今後、悟さんが業界に関わるのかは定かではありませんが、「偉大な父」を持つということ自体が、すでに誇れることではないでしょうか。
ちなみに、現時点で家族構成やプライベートに関する詳細な情報は非公開とされています。ですが、きっと支え合いながら馬場彰さんの長いキャリアを見守ってこられたご家族だったと思います。