MENU

茂倉沢鉱山のレアアースが熱い!国産化に向けた課題とは?中国依存からの脱却は可能?

  • URLをコピーしました!
目次

茂倉沢鉱山のレアアースが熱い理由とは?

茂倉沢鉱山が注目されているのは、「群馬にレアアースが眠っていた」というニュースが、ちょっとしたインパクトを与えたからです。
海外依存が当たり前だったレアアースが、国内で見つかるかもしれない——。それって、けっこうすごい話なんですよね。

 

レアアースって、電気自動車やスマホ、パソコン、風力発電なんかに欠かせない希少金属のこと。
でもそのほとんどを中国から輸入しているのが現状で、もし輸出規制がかかったら、日本のモノづくり全体がグラつく可能性だってあるわけです。

 

そんな中で登場したのが、群馬の茂倉沢鉱山。ここで4種類の新しいレアアース鉱物が発見されて、しかも国際的に認められたというのは、日本の鉱物研究の底力を見せたニュースでもありました。

 

正直、鉱山って聞くと、遠い存在に感じるかもしれません。
でも、資源ってITやエネルギーの根っこなんですよね。普段の仕事や生活のずっと奥の方で、実はこういう話が繋がっているんだと思うと、なんだか地味に熱くなってきませんか。

 

しかも茂倉沢鉱山は、見た目には区別がつかないような鉱石を、地道な研究で分析し、結晶構造まで突き止めた結果として「新鉱物」が認められたという背景付き。
これは偶然の発見というよりも、積み上げた知識と技術がカタチになった瞬間とも言えるはずです。

 

そして何より、日本国内にレアアースがあると科学的に示されたことで、「資源は輸入に頼るしかない」という空気がちょっと変わってきました。
それだけでも、このニュースは価値があるんじゃないかと思います。

 

ただ、見つかった=すぐ使えるという話ではありません。
ここから先には「採掘コスト」「環境への影響」「精製の難しさ」といった、いくつものハードルが待っています。

国産化に向けた課題とは?現状と今後の見通し

レアアースが国内で見つかったからといって、すぐに「じゃあ採ろう!」とはいかないのが現実です。
実際のところ、採掘から精製までには想像以上にハードルが多いんですよね。

 

まず最初の壁は、環境への影響
レアアースを取り出すには、硫酸などの薬品を使って鉱石を溶かして抽出する工程があるんですが、ここで問題になるのがヒ素、鉛、カドミウム、水銀などの有害物質。
こうした成分が土壌汚染の原因になるリスクがあって、環境への配慮が欠かせません。

 

日本は環境基準が厳しい国ですし、住民の理解なしには採掘は進められません。
「レアアースを採ろうとしたら、逆に自然壊してました」なんて話になったら本末転倒ですしね。

 

次に、採算性の問題も大きいです。
仮に資源があっても、それを掘り出して加工するまでにかかる費用が高すぎれば、ビジネスとして成り立たない。
特に日本のように人件費も高く、山岳地帯での作業が必要になる地域では、コスト面の課題は避けて通れません。

 

それでも、こうした壁を一つずつ乗り越えていければ、国産化の道も開けてきます。
そのためには、技術革新や研究開発、そして国や企業の連携が不可欠なんですよね。

東京大学のレアアース研究と大学基金の取り組み

茂倉沢鉱山の話題と並行して、東京大学でもレアアースに関する面白い動きがあります。
研究をリードしているのは加藤泰浩教授。なんと、自ら大学基金を設立して支援を呼びかけているんです。

 

この基金の目的は、深海に眠るレアアース泥の採掘技術を実用化するための研究支援。
一般の人にもネットで寄付を募る形にしているのが、今っぽいというか、研究を“社会のプロジェクト”にしているようで面白いですよね。

 

さらに注目なのが、「レアアース泥」と「マンガンノジュール」という2つの資源を同時に掘削する“ダブル掘削”というアイデア。
この方法なら、レアアースの採掘コストをマンガンノジュールの回収で一部まかなえるため、商業ベースにのせやすくなる可能性もあるとか。

 

つまり、「レアアースだけでは厳しいけど、他の鉱物と一緒に掘ればいけるかも?」という現実的なアプローチなんです。
一見ロマンに見える話も、裏ではちゃんとビジネス的な視点で動いてるのがすごいですよね。

 

この研究が成功すれば、今後の国産レアアースの流れにも大きな影響を与えることになりそうです。

南鳥島との違いは?日本のレアアース地図を比較

茂倉沢鉱山の話題が出ると、必ずセットで名前が挙がるのが「南鳥島」です。
ここも日本のレアアース資源として知られていて、よく“夢の海底資源”なんて言われています。

 

じゃあ、茂倉沢と南鳥島、どっちがスゴイの?というと、答えは一概には言えません。
それぞれにメリットとデメリットがあるんです。

 

南鳥島は、何といっても埋蔵量のスケールが桁違い
一説には「世界のレアアースの数十年分が眠っている」とも言われていて、もし本当に採掘できれば世界的な資源国になれるレベルです。

 

ただし、場所が遠すぎる。
東京都に属しているとはいえ、本州から1800kmも離れた太平洋のど真ん中にあって、水深は6000m以上。
深海掘削には専用の技術と膨大なコストがかかるうえ、天候の影響も受けやすいのがネックです。

 

一方、茂倉沢鉱山は陸上にあるという大きな強みがあります。
インフラの整備もしやすく、技術的なハードルも比較的低い。
ただ、埋蔵量や採掘可能な面積では南鳥島ほどのインパクトはありません。

 

つまり、南鳥島は「可能性の宝庫」、茂倉沢は「現実的な一歩」といったところ。
どちらも重要ですが、どちらか一方に偏るのではなく、バランスをとりながら進めていくことが大切なんじゃないでしょうか。

中国依存から脱却できるのか?国産資源の未来

今の日本にとって、レアアースの中国依存は避けて通れない現実です。
実際、世界のレアアース供給の約7割が中国という偏りっぷり。
となると、「政治的にストップされたらどうするの?」というリスクが常につきまといます。

 

この問題は、製造業やエネルギー産業だけでなく、ITや通信の分野にも広く関係してきます。
たとえば、電気自動車やスマホ、風力発電のモーターには、高性能な磁石が必要で、そこにレアアースが使われているんです。

 

国内でも「中国に頼らずレアアースを確保したい」という声は強くなっていて、政府も本腰を入れ始めています。
ただ、さっきまで見てきたように、国産化にはコスト・環境・技術のハードルがいくつもあります。

 

とはいえ、希望もあります。
欧米諸国と連携して供給網を広げたり、マレーシアやオーストラリアなどとの協力体制を強化したり、リサイクル技術を進化させたりと、手はちゃんと打たれ始めています。

 

その中で、茂倉沢鉱山のような“国産資源の一手”が加わることで、日本の立場は少しずつ変わっていくはず。
完璧な自給自足は難しくても、「選択肢がある」だけで状況はずいぶん違ってくると思いませんか。

 

未来の安心は、こういう地道な積み重ねの先にあるのかもしれません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次