シャムシェイドDAITAに何があったのか?

シャムシェイドのギタリスト、DAITAさんが他のメンバー4人を相手取り、訴訟を起こしました。
ニュースを見たときは「え、今さら?」と驚いた方も多かったのではないでしょうか。
訴えの内容は、バンド名「SIAM SHADE」の使用と、代表曲「1/3の純情な感情」を含む38曲の演奏差し止めです。
かなり踏み込んだ内容で、これはちょっと普通のバンド内トラブルとは違います。
私も昔、SIAM SHADEの曲をMP3プレイヤーに詰め込んで、満員電車で通勤していたひとりです。
朝から「1/3の純情な感情」で気合を入れていたあの頃を思い出すと、正直ちょっと寂しさもありますね。
どうやら、問題の発端は、DAITAさん以外のメンバー4人が別メンバーを加えてライブ活動を始めたこと。
そのライブの様子が、「どう見てもシャムシェイドにしか見えない」状態だったようです。
しかも、あの代表曲まで普通に演奏していたというから、DAITAさんもさすがに我慢できなかったのでしょう。
技術系の話でいうなら、自分が作ったプログラムやアプリを、無断で他人が勝手に使って、しかもそのままリリースされるようなもの。
しかも「これはオリジナルじゃないから」と言い訳されても、見る人が見れば「それ、あの人のやつじゃん」と分かってしまう。
DAITAさんにとって、シャムシェイドというバンドはただの仕事ではなく、「自分の分身」みたいな存在だったんだと思います。
とはいえ、なぜここまでこじれてしまったのか?
過去に何があったのか? そこが一番気になりますよね。
ギタリストDAITAが語った過去と心の葛藤
シャムシェイドでの活動は、DAITAさんにとって大きな誇りであり、同時に深い葛藤を生むものでもあったようです。
表舞台では見えなかったバンド内の確執や、音楽に対する考え方の違いが、今回の提訴へとつながっていきます。
シャムシェイド時代の栄光と確執
1990年代後半、シャムシェイドは「1/3の純情な感情」で大ブレイクしました。
DAITAさんのギタープレイに憧れた若者は、当時かなり多かったと思います。
自分もギターこそ弾けませんが、あの疾走感のあるサウンドは今でも耳に残っています。
ただ、表では華やかな活動をしていた裏で、バンドの中はすでにギクシャクしていたようです。
特に2001年、ボーカルの栄喜さんがマネージャーに暴行を加えて病院送りにするという事件がありました。
この件は当時、表立って報道されませんでしたが、実質的な解散の引き金になったとされています。
仕事の現場でもそうですが、一度信頼が壊れると、同じチームで再び働くのは難しいものです。
それが長年連れ添ったバンド仲間ならなおさら。
音楽性だけでなく、人間関係の修復も必要だったわけです。
DAITAさんはその後、ソロ活動や他のアーティストとのコラボに活躍の場を移しました。
表には出していませんでしたが、内心ではずっと整理しきれない思いがあったのかもしれません。
次にご紹介するのは、その象徴とも言える「1/3の純情な感情」について。
この曲にどれほどの意味があったのか、少し深掘りしていきましょう。
「1/3の純情な感情」に隠された本音とは?
「1/3の純情な感情」は、アニメ『るろうに剣心』の主題歌として有名になった名曲です。
バンドの中でも圧倒的な知名度と人気を誇る一曲でした。
ところが、今回の訴訟ではこの曲も演奏差し止めの対象になっています。
つまり、DAITAさんにとっては「大事な宝物だけど、他人に勝手に使われるのは許せない」曲だったというわけです。
実際、自分も昔、作ったツールや業務フローを後任に全部“持っていかれた”ことがあります。
悪気はなかったと思いますが、名前も出されず、勝手に成果だけ使われるのって、モヤモヤしますよね。
DAITAさんもそんな気持ちだったのではないでしょうか。
「1/3の純情な感情」を演奏するという行為自体が、DAITAさんにとっては“無断使用”に感じられた。
それだけこの曲には、思い入れと同時に、複雑な感情が詰まっていたのだと思います。
なぜ今、提訴なのか?DAITAの決断の裏側
訴訟に踏み切ったタイミングについて、多くのファンが疑問に思ったのではないでしょうか。
これまで何年も沈黙を貫いてきたDAITAさんが、今になって声を上げた背景には、長年抱えていた葛藤と、ある“引き金”があったようです。
暴行事件後も続いていた沈黙
2001年の暴行事件以降、シャムシェイドは表向き「活動休止」という形を取っていましたが、実質的には関係が切れていた状態だったそうです。
それでも、過去の楽曲はテレビやネットで流れ続け、ファンも「いつか再結成するのでは」と期待を持っていました。
DAITAさんは、その間ずっと表立って過去について語ることはありませんでした。
ソロ活動や他のプロジェクトに取り組むことで、自分なりに気持ちの整理をつけていたのでしょう。
システム開発の現場でも、一度プロジェクトを離れた人が、しばらくしてから「あの仕様、やっぱり問題あるんじゃない?」と指摘してくることがあります。
一見“今さら”にも見えますが、言わずにいた時間もその人なりに葛藤があったんだと、現場にいるとよく分かります。
今回の提訴も、単なる感情論ではなく、冷静に熟考を重ねた末の判断だったように感じました。
弁護士を通じて語られた真意
報道によれば、DAITAさんは弁護士を通じて「自分の関与なしにSIAM SHADE名義での活動が進められていた」と明かしています。
しかも、その内容は一見すると“ほぼ本物のシャムシェイド”。
これでは一般のファンが「DAITAさんも参加してる」と思ってしまっても無理はありません。
DAITAさんにとっては、そんな小さな話では済まされない“名誉”と“作品への敬意”の問題だったのだと思います。
再結成は幻に?今後のSIAM SHADEの行方
DAITAさんの提訴によって、シャムシェイドの再結成を願っていたファンにとっては、まさに“夢が砕けた”ような展開となりました。
とはいえ、これで全てが終わったとは限りません。
関係修復の可能性や、それぞれのメンバーの今後についても見ていきましょう。
ファンが望む「もう一度」の可能性
SNSでは、「また5人で演奏してほしい」「話し合いで解決してほしい」といった声が多く見られました。
かつての楽曲に支えられてきた世代、特に自分たち40代には、青春の象徴としてシャムシェイドが根付いています。
でも、現実的には今回の訴訟で関係がさらにこじれる可能性が高いのが正直なところです。
特に、訴訟の中で「演奏差し止め」まで求めている以上、感情的なわだかまりはかなり根深いと考えられます。
技術の現場でもそうですが、過去の仲間と再びチームを組むには、信頼の積み直しが必要です。
しかも、それが感情のこもった“作品”ならなおさらです。
DAITAさんが今後に語った“けじめ”とは
DAITAさんは「ギタリストとしてのけじめ」として、今回の提訴に踏み切ったと語っています。
この言葉には、自分の信念を貫く覚悟と、ファンや音楽そのものへの敬意が込められているように感じました。
今後はソロ活動により一層力を入れていく可能性が高そうです。
これまでのDAITAさんのキャリアを見ると、その技術力と音楽センスには定評がありますから、シャムシェイドとは別の形で活躍していく姿も想像できます。
自分も今、昔の仲間とは違うフィールドで働いています。
だけど、あの時の経験があったから今がある。
きっとDAITAさんも、そんな思いを抱きながら前に進もうとしているのではないでしょうか。
ここまで読んでくださった皆さんも、あの名曲たちを聴き返しながら、少しだけ“あの頃”に想いを馳せてみてください。
そして、音楽ってやっぱりすごいな…と感じていただけたら嬉しいです。